SEX EDUCATION TIPS EARLY CHILDHOOD 性教育のヒント 幼児期
幼児期から(思春期の前に)性教育を始めるといい理由
思春期になってから、いざ子どもと面と向き合って、
性の話って・・・、なかなかむずかしいですよね。
性の話は大切なこと、自分のからだも大切なもの、
そんな性の土台をつくるには小さなころからの暮らしの中での
学習の積み重ねが大切です。
そして、インターネットの普及した今や、
子どもたちが見る必要のないポルノ情報が子どもでも
簡単にアクセスできてしまう時代です。
正しい知識はお守りです。
国連(ユネスコ)発行の国際セクシュアリティ教育ガイダンスでも、
教育現場などで、5歳~子どもたちへ性教育を行うことを勧めています。
性のお話をするときの3つの約束
-
怒らない
-
嘘をつかない
-
ごまかさない
POINT
からだはいいもの、すばらしいもの~
今日から禁句「恥ずかしい!」。
「恥ずかしいから服をきて!」「そんなとこさわって恥ずかしい子!」困ったときこそ、そんな声掛けしていませんか?そんな時こそ、「恥ずかしい」を「大切だから」に変えるだけで、子どものからだの自尊感情が高まります。「からだは大切だから服を着ようね。」「パンツは〇○ちゃんの大切なからだを守ってくれるよ。」「性器は大切なところだから手をきれいにしてさわろうね」といった具合です。からだには恥ずかしいところがあって、恥ずかしいことをしている、恥ずかしいことをされた、恥ずかしい自分・・・こんな思いで、困ったことが起きた時、SOSがだせるでしょうか?からだの自尊感情が育っている子は被害にあいにくく、困ったことが起きた時、SOSを出すなど、適切な行動がとれるようにもなると言われています。今日からトライしてみましょう!
POINT
「教える人」は「相談できる人」になれる。
性のことは、話しにくいことだという先入観を持ってしまうのは、教えてくれる人が身近にいなかったからかもしれません。科学的に先入観のない公平な話し方をしてくれる大人が身近にいたら、きっとあなたも困り事を抱えた時、その人に相談してみたかもしれませんね。何も教えてくれないどころか、そんなこと言わないの!と怒られたり、ごまかされたり、嘘をつかれたりしたら、その態度から、この話はこの人とはしてはいけないんだなという隠れたメッセージを受けとることにもなりえます。できるだけきちんと答えてあげると子どもは安心しますし、何を聞いてもいいんだ、怒られないんだ、お話してみようと思えるでしょう。
多くのママ・パパが悩むことQ&A
性器をよくさわっているので困る・・・
男女ともに全く問題ありません。ユネスコが発行した世界的な性教育ガイダンスでも、プライベートパーツに興味をもつのは当たり前。自身のパーツにふれることは自然なことである、とあります。さわるとなんだかホッとするな、と感じる子も多いでしょう。大人のような、性的な欲求や性衝動の高まりは発達上まだありませんから、将来どんな子になってしまうのだろうか!と心配する必要は全くありません。お約束は、「きれいな手でさわること」と「一人きりのところで」。マナーだけでなく、性暴力にまきこまれないためにも大切なことです。お布団やおうちでリラックスしている時に性器たっちはみられることが多いですが、暇なだけの時もあるので、「お手伝いしてほしいな」「絵本読もうか?」と、決して禁止用語は使わず、別の行動へ誘うのもOK。あまりに頻度が高い場合は、なぜ性器をさわる時間を増やす必要があるのか?その裏側の思いを大人は考えたいところです。専門家へ相談するのもよいでしょう。
性器の洗い方が分からない(男の子)・・・
お風呂に入ったときに、包皮をできるだけ体の方へ下げ、お湯で流し清潔を保ちましょう。汚れをそのまま放置したら、炎症や将来の陰茎癌の原因にもなるそうです。毎日の繰り返しで皮が下がってきます。3歳頃からは自分で洗う様、教えてあげましょう。絵本「あ!そうなんだ!わたしのからだ」を使用するのもOK。泌尿器科医師の岩室紳也先生のホームページも具体的なアドバイスがとても参考になります。「紳也’s HP http://iwamuro.jp/ 」
包茎の手術は赤ちゃんの時にしておくべき?
赤ちゃんの何も知らない時に手術をした方がよいのでは?とよく相談を受けますが、医学的には包茎の手術は必要ありません。清潔を保つために、包皮を下げながら洗うことを繰り返していきましょう。思春期の頃になると、ホルモンの影響で皮が下がりやすくなります。幼い子どもに「触らない!!」と禁止しすぎて、「性器は触ってはいけない」と追いこみ、将来、包皮内が不潔になり、病気や性交障害につながることも指摘されています。
赤ちゃんはどこから生まれてきたの?ときかれたら~3つのトンネル。
ママのお腹の中には、赤ちゃんが育つためのお部屋があるよ。そのお部屋には外に出るためのいのちのトンネルがついてるの。赤ちゃんはそのトンネルを通って生まれてくるんだよ。トンネルは女の人のおまた(正しい言い方は性器というよ)にあるよ。性器には他にもおしっこのトンネル、うんちのトンネルがあって、その真ん中にいのちのトンネルがあるんだよ。」
こどもが、おしっこやうんちのトンネルの横って汚い!と言ったら?
おしっこやウンチは何でできてるか知ってる?○○ちゃんのお口でおいしく食べたご飯や飲み物からできてるんだよ。体の中で大事な栄養になったあと、いらなくなったものがおしっこやうんちになって出てくるよ。いらないものをためてたら体がしんどいでしょ?だから、うんちやおしっこが毎日きもちよくでることは大切なこと。からだからでてくるものは、からだからのお手紙といっしょ。いいおしっこやうんちなら、体さんも喜んでいますってことだね。」からだの自尊感情が高まるような、肯定的なイメージで伝えたいですね!
赤ちゃんはどうやってお腹にきたの?と聞かれたら・・・
「ママのお腹の奥に赤ちゃん卵があって、そこにパパのいのちのもとが送られてきたんだよ。」 性器の役割を伝え、「性器と性器を合わせると、男の人のいのちのもとが赤ちゃん卵の待つ女の人の赤ちゃんのお部屋にきちんと届けられるよ」「男の人のペニスがなぜ長いかというとね、女の人の赤ちゃんの育つお部屋まで命の種(もと)を届けないといけないからだよ。」など。不妊治療の場合は、「お医者さんが助けてくれたのよ。精子と卵子を顕微鏡でのぞいてくっつけて、赤ちゃん卵になったらお母さんのお腹に入れてくれて○○ちゃんはどんどん大きくなってくれた。それはとても難しいことだったから、本当にうれしかったよ。」などいかがでしょうか。正解はありませんので、目の前のお子さんの性格や発達段階に合わせて理解がしやすい様、お話してあげてください。
動物や昆虫の交尾を図鑑で見たり、
動物園で発情期の動物を見た時にお話しするのもよいきっかけです。
キーワードは「科学的に」です。
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